特徴
厳選された良質の原料から精鋼したV1号、およびV2号は刃物鋼に有害な、P,S,Cu,As
などの不純物を極力少なく抑えています。従って刃物鋼として非常に大切な切れ味に大きく貢献しています。V1号、V2号には次のような特長があります。
- 不純物が少ない
- 熱処理が容易
- 加工性(火作り鍛造性)がよい
当鋼種V1号およびV2号には小量の Cr を添加してあります。このCrの添加は焼鈍や焼入等の熱処理での改善をおこない、
靱性や焼入性の向上に寄与しています。
厚刃物、薄刃物においても、十分な焼入硬度が得られ、刃物として、
折れず曲がらず、耐久性に優れています。
鋼種V1号、およびV2号は、出荷する状態において、組織を完全に調整しています。
それは、熱間圧延による鍛錬効果と、その後の焼鈍しによる、セメンタイト(炭化物)の完全球状化の状態をいいます。
刃物で大切なことは、セメンタイトを微細球状化させることです。これによって焼入れ後の靱性が増強され、焼き割れ防止に寄与します。
焼鈍しは時として焼入れに比べて軽視されがちですが、火作り鍛造においても、炉冷、灰なましなどの徐冷を行うべきです。
V1号、およびV2号は焼鈍し球状化がたやすい刃鋼です。