特徴
V金2号およびV金5号は、弊社がお薦めする薄刃用ステンレス刃物鋼です。その理由は3つあります。
- 不純物の少ない原料を使い、精錬したV金2号,V金5号は、機械的性質(抗折・降伏点・伸び・絞り・衝撃値)が大きく改善され、研削性や火造り鍛造性も非常によい結果が得られること。
- ステンレス刃物鋼として成分調整や組織がすぐれていること。
すなわち通常のステンレス刃物鋼よりも Cr (クロム)と
C (炭素)との成分比率を深く追求しています。
共晶炭化物の晶出を抑え、硬度を可能な限りに高くして、耐食性を最高に生かすために、バランスのよい成分調整比を構成して、微細炭化物の均一な組織を形成しています。
- 素材の鍛錬加工を充分に行っていること。
厳選された原料を使用しているので、不純物および偏析の少ない鋼塊とはいえ、それらをゼロにすることは不可能です。そこで、熱間で鍛錬して偏析を拡散させ、組織のあらい粗しょう部は、緻密で靱りのある材料としています。
行程中の熱処理も充分に行い、材料の素性を損なわない配慮も厳重に行っています。
以上3点の理由から、V金2号、およびV金5号は、ステンレス刃物鋼に最適な硬さ、靱さ、耐食性、耐摩耗性の諸条件を具備しています。
V金5号はV金2号に比べ、C量がやや高く、Mo、Vもわずかながら含量が高いので、V金2号は甘切れ用、V金5号は少し
堅切れ用にお使い下さい。